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  メールサーバの仕組み

 

A Mail送信クライアント(Mail Soft)であるMUA(Message User Agent) によって、テキストデータを7ビットのASCIIコード(半角英数・記号)でSMTPプロトコル[TCP25番ポート]を用い、送信側メール・サーバーであるMTA(Message Transfer Agent)にMailの送信を依頼する。

■漢字・画像ファイルは、BASE64方式によってASCIIコードに変換される。
MTA(Message Transfer Agent)とは、Mailの配送を行うアプリケーションでsendmail・qmail・Exchange Server等がある。
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)とはメール配送の依頼をするためのプロトコル。

■ここでの送信側メール・サーバーとのやりとりは、Mail Softを使わずにTELNETというソフトを使うことで、実際の動作を確認することが出来ます。



B
送信を依頼されたメール・サーバーは、近くのDNS(Domein Name System)サーバーにドメイン情報を問い合わせる。



C DNSによる問い合わせは、.(ルート)より順に行い、「abc.co.jp」の情報を管理するDNSサーバーまで辿り着くと、ゾーン情報を参照し、Mailの配送経路を確認する。

■.(ルート)とは、DNSの最上位に存在する、「ルートゾーン」を管理するネームサーバ で、世界に13台ある。
■ゾーン情報とは、特定のドメインをインターネット上で名前解決を行わせるために必要なDNSの情報。



D: Mailの配送先を、ゾーン情報に記述されているMX(Mail Exchange)レコードによってホスト名で指定し、A(address)レコードでそのホスト名に対するIPアドレスを指定する。

■MX(Mail Exchange)レコード....メールの配送先を指定。
■A(address)レコード....DNSサーバーへの正引き、つまり、ホスト名→IPアドレスに変換。



E: 送信Mailは、一旦メールキューに格納され、一定の間隔で順番に配送される。

■メールキューの配送間隔はメール・サーバーによって異なる。



F: ESMTP(拡張)プロトコル[TCP25番ポート]を用い、送信先メールサーバーにMailを配送する。

ここでの送信先メール・サーバーとのやりとりは基本的にはAと同じ。



G: 受信Mailは、一旦メールキューに格納され、一定の間隔で順番に配送される。

■メールキューの配送間隔はメール・サーバーによって異なる。



H: 受信側メール・サーバーに届いたMailを受信するためには、POP3プロトコル[TCPポート110番]を用い、ユーザー認証(PASSコマンド)を行うことによりMailの受信を確立させる。

■POP3(Post Office Protocol version3)とは、Mailを受信するために用いるプロトコル。
■ユーザー認証(PASSコマンド)は、パスワードを加工せずにそのままネットワークへ流してしまう。
■PASSコマンド以外の認証方法としてAPOPコマンドがあり、この方法だと、独自のパスワードデータベースを用い、毎回異なるパスワードを利用してユーザー認証を行う。但し、APOPコマンドを利用するためにはメール・サーバーとMail Softの両方がAPOPに対応している必要がある。

■APOP対応 Mail Soft
Windows Macintosh
・EUDORA PRO
・Winbiff
・AL-Mail
・電信八号
・Becky!
・We Mail32
・EdMax
・Eudora-J 1.3.8.6 以前
・Eudora-J 1.3.8.7r2 以降
・EUDORA PRO 2.3-J 以前
・EUDORA PRO 3.0.2-J 以降
・Internet Mail and News 3.0a
・OutLook Express
・クラリスメール1.1以降


■ここでの受信側メール・サーバーとのやりとりは、Mail Softを使わずにTELNETというソフトを使うことで、実際の動作を確認することが出来ます。




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